オーストラリアのスターバックス

こんにちは、

今日はまたシドニーのコーヒーの話。思いついた順に書くので、場所がバラバラしてごめんなさい。

シドニーにスターバックスはある事はあるんだけれど、ちらほらとしか見かけない。東京や上海、香港の勢いを考えると随分控えめだ。2000年にオーストラリアへ進出したスターバックスが数年前に23店舗まで店舗を削減した。おそらく僕が行ったサーキュラーキーのお店は観光客に支えられていると思う。

これは既存のチェーン店グロリア・ジーンズの影響もあるだろうけれど、カフェが生活の一部になっているオーストラリアでは、お客さんがお気に入りの独立したカフェを既に持っていて、それにかなわなかったんだろう。シドニーやメルボルンのカフェをみていると、お店は人とコーヒーで作られていることがよくわかる。

オーナーや身内で改装をして、手づくりに空間が仕上げられているような店が多い。この感じが独特の親近感を生みだしている、ともいえるけれど、それよりもお店の場づくりでは内装にあまり頼ってないと感じる。自分の家のようにお店の人達がお客を迎え入れて美味しいコーヒーをいれている。この感覚を体験をするとスターバックスが単にコーヒーの質だけで太刀打ちできなかったとは考えられない。

スターバックスが拡張路線から、リザーブやコンセプトストアの展開に至ったのは、このオーストラリアでの経験があったがらだと僕は思う。もともとはシアトルでスペシャリティーコーヒーのお店だったのだ。スターバックスにとっては原点回帰だ。少し前に紹介したメルボルンのカフェにあったCloverという質の高いプレスコーヒーを入れるマシンは、今はスターバックスの資本だから、意思の現れだろう。

一方では、僕のオフィスがある渋谷には、どうだろう、知っているだけで5、6店舗のスターバックスがある。ある店舗では少し前に改装をしたが、座席数を増やしたのか、随分窮屈になってしまったのですっかり行かなくなってしまった。

こうなると、ブランドを分けたほうが良いんじゃないかとか思ったりもしてくる。まぁしかし、国や場所によって需要が異なる中で一つのブランドをまとめあげることは至難の業だ。巨大ブランドに成長したがための苦悩が見え隠れする。シドニーのスターバックスにも今後展開があるんだろうか。

 

 

フレンチプレスのアイスコーヒー 有楽町のスターバックスで

蛇足:日本ではどの店舗でもお願いすれば、店頭にある豆をひいて、フレンチプレスで入れてくれる。価格も通常のドリップコーヒーと変わらない。ドリップコーヒーは少し時間が経ってしまうとだめなので、これは良いです。

 

kosuke shimada / 嶋田耕介

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