kosuke shimada
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こんにちは、
台風ですね。みなさん、無事に帰宅できたでしょうか。渋谷も木が倒れそうなくらい、横風が吹いています。
今日はストックホルムの話。
ストックホルムから南へ5kmほどいったところに、森の墓地がある。
アスプルンドによって25年の時間をかけて1940年に竣工された大プロジェクトだ。
はじめは、この土地にゆかりのない僕が立ち入る事にどこか躊躇がありながらも見せて頂いた。そこは、整備の行き届いた公園のようで、墓地と呼ぶにはふさわしくないほどだった。アプローチはエドワードホッパーの絵にでてきそうな美しさがある。
いたるところで見かけた作業をされている人たちや、放水のスプリンクラーなどを見ていると、1940年に完成したのではなく、今でも大切に作り続けられていると感じる。
墓地というと普段は少し近づきたくないような、どちらかというとネガティブなイメージが先にあるけれど、この森の墓地には全くない。途中、実際に墓地にいることを忘れてしまった。地元の方も普通に通り抜ける道としても使っているようで、人の気配もある。これは意図して設計されているのだろうけれど、人が亡くなっても人は森に帰りそこで生きているというコンセプトが説明などなくとも分かる。
どこを切り取っても美しい森の墓地で、アスプルンドが半生をかけてつくり上げるに至った、この場所への執着や愛着、使命感みたいなものが今でもそのままある事にちょっと感動した。
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