ロンドン、緑の中のカフェ

こんにちは、

先日会った友人から、このブログは時空が飛んでるねと言われた。これからも、いろんな所へ話が飛んで行きます。

今日は、一昨日の続きでイギリス、ロンドンのカフェの話。

僕は、空間をデザインする時には、そこに来る人が、その場所にいることが目的になるようにしたいと思っている。オフィス空間であっても同じだ。

僕の記憶の中に、いくつかそんな場所がある。その一つがロンドンのセントジェームスパークの中にあるカフェレストラン、その名もInn The Park

都会の公園内、目の前には大きな池、周りは植物に覆われている。ロンドンにいることを忘れさせる場所だ。デザインの構成はシンプルで、ウッドデッキ材を外装、内装の床壁天井すべて統一して使用したようになっていて、店内は無垢材の香りがする。パーティションには贅沢に大理石の一枚板が使われている。素材の力がシンプルな構成を贅沢な空間に変えている。そこに、ディレクションを手がけたトムディクソンらしい太いパイプが特徴の椅子、テーブル、また照明がある。これらも素材の力に負ない存在感がある。

ここは人気店なんだけれど、僕はまだ人のほとんどいない、朝の開店直後に例の朝食を食べに行く。

立地だけでも十分に贅沢なんだけど、都会の中にある自然の贅沢さに負けてしまわないようによくよく考えられている。というのは、こういう公園では、普通のつくりでは、芝生の上の方が良いということになってしまうからだ。

日本でも、代々木公園の噴水のそばや、新宿御苑の中なんかにこんな店があったら良いのになぁと思う。このInn The Parkのメニューは周辺のお店に比べて随分価格が高い。しかし、車で郊外に一足伸ばすことを考えると決して高くはない。東京の公園でも、ちょっと贅沢に作ってしまってもお客さんは来ると思うんだけどなぁ。

 

リスと話し込んでいるおじさん

 

kosuke shimada / 嶋田耕介

 

 

0 Comments
    Leave a comment

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    ← Prev Post Back to Blog Next Post →