ため息のような北欧ジャズ

こんにちは、

音楽は、あまりジャンルにこだわらずに色々聴いています。

ジャズは、まだライブハウスで演奏をしていた50年代のマイルスデイビス、ジャズなんだかなんだかわからないくらいのピアノブラッドメルドー、他に好きなモダンジャズなんかを、すごいなと思いながら聞いていた。最近も、大好きなのは変わりはない。だけど、こういった音楽は頑張って聴いてしまう。

その点、北欧のジャズは肩の力が抜けて良いので、普段は聴く事が多い。ピアノの旋律は消えてしまいそうで、ピアノのペダルを上げる、鈍い、、コト、、コト、という音まで音楽の一部になっている。とくに女性ボーカルが良くて、インガーマリー(友人のインディゴさんに教えてもらった)、シンエッグは朝を待つ静かな感じが詩にも旋律にも出ていて、どこかをくすぐられる。

一昨年、珍しく来日したインガーマリーのライブにコットンクラブへ行った。その時の事がおもしろい。だいたいライブというものはサービス精神があって、お客さんを盛り上げてミュージシャンも頑張るものだと思っていた。しかし、彼女のライブはそんな事は全くなく、肩の力が抜けたレコーディング版のようで、静かに淡々とライブが進む。目の前で彼女が歌っている事を忘れてしまうくらい、少し距離を置いたまま終わった。

普段の心地よさと、とは言ってもライブで求めてしまうものは違うものだと分かった。よく考えてみれば、ライブだけ張り切ってシャウトされても変なのでそりゃそうだ。なので、こういった北欧ジャズは、静かなところでのんびりしながら聞くのがちょうど良いと今では思っている。

 

上の画像と下の画像はコペンハーゲンジャズハウスでのシンエッグのライブ、これも静かだった。

ライブの日のコペンハーゲンの夜

 

kosuke shimada / 嶋田耕介

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