kosuke shimada
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こんにちは、
今日はデザインツールの話。でも、専門的な内容ではありません。
最近、世界最高と言わる3Dレンダラー(3DCADに組み込んで使用するレンダリングソフト)を導入した。映画制作の為に開発されたソフトウエアで、これで随分と出力の質が上がりました。3Dレンダリングは光の計算が肝で、これまでは計算量を減らすために擬似的な光を生成していたんだけど、これがCGらしい出力を生み出す原因になっていた。このソフトは光を距離の二乗に比例して減衰する物理の法則に忠実に再現しているため現実に近いレンダリングを実現している。
コンシューマ向けコンピュータが高速になったことと、計算量を少ないままこれを実現するソフトウェアの進化のおかげだ。
では、3D制作スタジオでない僕のところが、どうしてここまでするのか。
それは、なによりも早くアイデアやビジョンをビジュアル化することが大事と考えているからです。アイデアを言葉で伝えている段階ではなかなかプロジェクトは進まないけれど、自分たちのアイデアが形になると急に人を巻き込みながらプロジェクトが生き物のように進みだす事をこれまで何度も見てきた。
しかし、3DCGについてはソフトウエアの習熟に時間がかかる事や、制作時間、レンダリング時間の問題でなかなか自分たちでということは難しかった。最近は3Dソフトも進化し、デザイナーであっても容易にデザインスケッッチの延長で形状のトライ&エラーを繰り返しながら短時間でモデリングやレンダリングを行える様になった。
このソフトはハンガリーで開発されているが、他に組み込んで使用する毛や植物を生成するソフトはイタリア、3Dソフトはドイツで開発とソフトウエアが一つでは完成せず、ユーザーが組み合わせていくところも今のソフトウエア事情を反映していておもしろい。
上の映像は、このソフトでレンダリングされたアレックス・ローマンによる動画のメイキング。
以下、このサイトのトップページのレンダリングは導入前のもの。お見せできるプロジェクトが進んだらアップします。
kosuke shimada / 嶋田 耕介
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