カスティリオーニ氏への親近感

こんにちは、

4月にミラノを訪れた際に、アッキレ カスティリオーニ氏のスタジオを見る機会があった。

2002年に90歳で亡くなる直前まで使用されていたデザインの巨匠のスタジオ。

ここが、忘れられない場所になった。

彼の思考の後や、ひらめきの高揚感みたいなものもちゃんと残っていて、とても親近感のある場所だった。几帳面なコレクターなのか、一度気に入ったものは捨てられないのか、コレクションケースにぎっしりとブリキのおもちゃやかわいい人形なんかが並び微笑ましい。

雑誌類もおそらく創刊からバックナンバーが揃っているだろう。付箋が沢山ついていて、細かな文字で一つ一つに仕分けがされている。

残されている試作品からは、思いついちゃったけど、作品として発表するには地味なので、2段積みのものに加えて、7段にしてみようという発表会の見栄えを意識しているあとも見える。

デザインの源が素朴な疑問や生活の中にあり、過程を追うと決して突飛なものは無い。おもちゃに使われている仕掛けの応用だったりする。

彼のデザインの共通する表現は親近感だと、このスタジオを訪れて気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

kosuke shimada / 嶋田耕介

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