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kosuke shimada | 2011/08/24 | no comments
今日は、コペンハーゲンの話。
コペンハーゲンを訪れた際に、ロイヤルホテルに滞在する機会があった。
このホテルは、ヤコブセンの設計により、1956年に竣工している。ガラス張りのビルは今でもモダンで古びない。セブンチェア、エッグチェアや水洗器具、カトラリーなど、このホテルの為にデザインされたプロダクトも多いため建物全体がヤコブセンのミュージアムと言っても良いくらいだ。
ヤコブセンのデザインを見ていると、機能とデザインが表裏一体になって考え抜かれている事がよくわかる。これはデンマークのAVメーカーB&Oにも共通する。仕事でB&Oの方とご一緒した際、同社が最低でも5年を開発にかけると伺った。それもデザインが早い段階で決まっているのだと言う。
これはすごいことで、デザインが完成してからその先15年以上は市場にある事になる。まるで自動車の様な製品サイクルだ。
デンマークのブランドでヤコブセンによるデザインの製品も扱っているフリッツハンセン、ルイスポールセンにもこのデザイン哲学は共通する。
時間を超えて愛される物というのは、物を超えて一つのコンテンツの様なところがある。この話はまた書きます。デンマークでは木工家具が代々受け継がれるのが一般的だというから、何れもデンマークらしいメーカーだ。
ロイヤルホテルの60年以上前の竣工時は、デンマークで初めての高層ビルと言うこともあり、コペンハーゲンで最も醜い建物と揶揄されていた。モダンデザインというスタイルが過激に映ったのだろうが、良いものを長い時間をかけて楽しむという考え方は何も変わらない。
kosuke shimada / 嶋田耕介